オヒア・レフア
2017/08/09
ハワイ固有の植物
ハワイに最も多く分布する在来の植物です。
ハワイ島キラウエア火山の周辺では多く見られ、溶岩の上にたくましく咲いているのを何かで見たことがある人も多いでしょう。
赤い毛のようなものは雄蕊が集まっているのだそうです。
この花の木の部分をオヒア、花をレフアといいます。
レフアの花はハワイ島を代表する花となっています。
オヒア・レフアの伝説
ある日、火山の女神ペレがハンサムなオヒアという青年に一目ぼれをします。自分の恋人にしようとしますが、すでにレフアという美しい恋人のいるオヒアに断られてしまいます。プライドが高く、嫉妬深いペレは、激怒してオヒアを1本の木に変えてしまいます。それを知ったレフアが泣き崩れるたびに町には雨が降り、とうとう洪水までひきおこしてしまいます。それを可哀そうに思った他の神々が、レフアをオヒアの木に咲く花に変え、一緒にしてあげました。現地の人達によれば、レフアの花を摘むと、恋人オヒアが悲しんで泣き、雨が降る、、だからむやみに手折ってはいけない、といわれています。
ハワイは口承文化だったためか、レフアを花に変えたのはペレ自身だった、または、ペレのライバルである雪の女神ポリアフである、という説もあるそうです。
(また、レフアはペレの妹ヒイアカが、ペレに初めてフラを披露したときに身に着け、ペレに捧げた花とも言われ、ヒイアカのフラに感動したペレが以来、フラとレフアを大切にするようになった、という話もあるようです。)
オヒア・レフアの危機
そんなハワイにとって大切なオヒア・レフアですが、今大変な危機にさらされています。
ハワイ島内の50パーセント程度が真菌性の植物病に感染しており、有効な抗菌剤がいまだ見つかっておらず、予断を許さない状態にあるのです。現在は、ハワイ島のレフアやオヒアの木を島外に持ち出すことを禁じられています。
フラダンサーにとって特別な花
レフアの花が歌詞の中に出てくる曲は多く、たくさんの人々が、愛する人をこの花にたとえています。
そんな大切なレフアの花が、無くなってしまうことなく、溶岩の隙間からたくましく根を張って生き続けていってくれることを願うばかりです。