フラの歴史
フラの起源
フラの起源については諸説あります。
○古代ハワイで、アリイ(首長階級)とカフナ(神官)がヘイアウ(神殿)で神とコミュニケーションをとるために、パフ(ドラム)を使って踊られた。最初に踊ったのは男性だった。
○ペレの妹ヒイアカがホーポエ(ハワイ島キラウエア火山近くのレフアの森の女神)から教わりペレがこの踊りを気に入って世に広まった。
○モロカイ島カアナという場所で、森の女神ラカが踊ったのが始まりである。
フラがたどってきた苦難
神話とともに伝えられたフラには、当時文字を持たなかったハワイアンが、神、首長、自然について伝えるための手段でもあり、何世紀もの間、各地の首長のもと踊り伝えられてきました。
西洋の文化との出会い
18世紀になると、ハワイ諸島は、西洋人によって見いだされました。
また、ハワイでも大きな変化がおこりました。
各地の首長が納めていた時代から、島々の統一がなされ、ハワイ国家が誕生したのです。
島々に西洋人がやってくるようになり、宣教師たちにより、キリスト教が布教されると、フラと、ハワイの信仰は、布教の邪魔になるため、野蛮だという理由で、禁止されるようになります。
ハワイの人々にとって、自分たちの信仰や文化を奪われてしまったのです。
フラの復活
50年あまりの間抑圧されていたフラですが、伝統文化を守ってきたクムフラ(フラの先生)、また、カラカウア王自ら先頭に立って行われた文化遺産回復の試みにより、フラは公共の場に戻ることになります。
また、この時代にウクレレなどの楽器を取り入れた新しいスタイルのフラ・・・フラ アウアナが登場しました。
これが現在よく見かけられるフラですね。
フラを学ぶ者にとって、ハワイアンが大切に守ってきた文化だ、ということを忘れず、敬意を払い、感謝の念を持って学びたいものです。